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暮らしのそばにある花鳥風月を楽しむ毎日。めぐる季節、出会った自然、草花や木々を暦とともに紹介します。

2016年4月27日水曜日

暦とともに#159 穀雨

晩春の頃、春の最後の節気「穀雨」です。
雨が降って百穀を潤す、というのが由来だそう。
春雨で潤った田畑は種まきの好機を迎える頃になりますが、
とりたてて雨が多い時期でもないような春の終わりです。

そんな晩春に、昨年の秋に初めた「野山の花の会」の2回目を開催しました。
冬の間は野山は冬枯れですので、ようやく2回目!
街より遅れてくる春の花草木はどんなのかな〜〜?と胸膨らませ、
花が届くのを楽しみに待っていました。
「会」ということで、皆さんと一緒に私も生けて楽しむ野山の花。
さて、どの器にどんな風にいけましょうか。ワクワクの花生けです。


水曜日の会の花は炭入れに
黄色と紫、若葉色

土曜の会はブリキのピッチャーに
黒百合にヤマツツジの朱を黄色と若葉色に効かせて


野原のように、草原のように。
あちこちに伸びている花草木は、なかなか思うようにはいきません。
1本1本の動きを良く見て、流れを掴んで、息をあわせて生ける。
あとは花にまかせて。無理は禁物。
やっぱり花生けって人生みたいだな・笑。



シラネアオイはナズナと
小さい花生けも楽しい

馬の鈴草
くるくる丸めて掛け花入れに


届いた花を水揚げするときに、茎の下の方の葉や花や枝を剪定しますが、
小さいかわいい花や、綺麗な葉っぱが付いていたりで、捨てられません。
先週の句会の自由季題で選んだ季語は「青き踏む」。
小さい花や葉を集め、季語の私なりのイメージを生けてみることにしました。


浅い片口に苔をつかって青い野原を


真っ白なシャツをまとひて青き踏む  綾

自由な心で青い野原を踏みしめて行こう!
そんな今の自分の気持ちを後押ししてくれるような季語に出会い、
爽やかな風吹く野をイメージして生けた花。
次は立夏。新緑のきれいな季節です。
野山に行きたくなりますね〜〜〜。






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