自分の写真
暮らしのそばにある花鳥風月を楽しむ毎日。めぐる季節、出会った自然、草花や木々を暦とともに紹介します。

2016年7月25日月曜日

暦とともに#165 大暑

海の日も過ぎ、大暑を迎え、本当は一年で一番暑い時期ですが、
関東は梅雨明けもまだで、ここのところ涼しく過ごしやすい日が続いています。
6月よりも7月の方が涼しいような・・・・。
涼しいのはいいのですが、意味もなく梅雨明けを気にしたりのこのごろ。
8月は夏らしくなるかな?夏らしい楽しみっていうのもあるもんね。
花火、打ち水、風鈴、氷アイスに素麺・・・・・
夏の涼を彩るものを考えて、短くなりそうな夏を楽しみたいと思っています。

そして、今年は夏にも生花のレッスンを少しやっています。
いつもは7月の初めの花あわせのあとは9月までお休みしてましたが、
去年の秋から始めた「野山の花の会」を7月の終わりと8月の初めに。
山の花は夏もそれなりに豊富ということで、今年はチャレンジ。


古いキャニスターに
私も生徒さんと一緒に生けました!

キャニスターの花を椀カゴに生けなおしてみました


大きいカゴは床置きに
部屋が大らかな空気に変わりましたよ!


切り分けた時に出る小さい花も可愛く生けます


キャニスターからカゴへ。全く同じ花でもこんなに表情が変わります。
キャニスターには憧れのアラスカのフィールドをイメージして。
椀カゴには、日本の田舎の風景をイメージして。
小さい器には、ヨセミテの岩山に割って咲く野草を。
私はいつもそんな風に妄想でも景色をイメージして生けます。
花を生けることは私にとって「旅」なのかもしれませんね。
ふとそんなことにまた気づきました。


そして、先日は小さい旅、鎌倉由比ヶ浜へ。
知人の花のアトリエに、知人の 花屋さんと遊びに行かせてもらいました。



由比ヶ浜、タイ料理の海の家にて

久しぶりの夏の浜辺


タイ料理を海の家でいただき、砂浜を歩き、夏時間を肌で感じてきましたよ。
それからはみんなで花談義を尽きることなく。
花が私の人生のいろんなものを繋いでくれています。
そして、たくさんのことを教えてくれます。
野山の花を生け、鎌倉の海を歩き、そんなことを思った大暑の週末に感謝。
















2016年7月13日水曜日

暦とともに#164 小暑

暦の上に「暑」の字が。暑中に入りました。
梅雨明けはまだですが、そろそろ暑中見舞いの時季になります。
最近はなんでもメールやSNSで済ませることが多いですが、
涼やかな葉書でご挨拶もいいですね。

そんな小暑のころ、春にご依頼頂いた庭の仕事をしてきました。
お打ち合わせからプランのご提案、いろいろやり取りをして、
ようやく施工となりました。
花を生け始めて30年、植物に関わる仕事を始めて25年、
切り花がメインの私の仕事ですが、時々庭の仕事をやらせていただいています。
切り花だけをやっている時に感じた「息詰まり」は、
「根っこのある植物」=「庭」=「ランドスケープ」を学ぶことで
自分の中の「切り花」のあり方が見えてきて、解消できました。
両方があることで、プランツスタイリストとして、
この仕事を続けてくることができたように思います。
時々ご縁あっていただく庭の仕事は、とても楽しく、有意義で
なくてはならない大切な仕事です。


シンボルツリーは雑木の’アオダモ
株立ちのおおらかな樹は避暑地の程に


低木、草本、グランドカバー、つる性など
常緑、落葉も色もミックスして
マンホールがうまく隠れるまで成長を待たねば!!


上から見た感じもなかなか楽しい


細長いスペースに、奥行きに立体感が出るようにデザインしました。
今回も植えたどの植物も大好きです。
成長していく庭は、来年、再来年とふくよかになっていくように。
暮らしの中でご家族と一緒に育まれていきますように。
時々切って、部屋の中にも添えてもらえたら、理想のかたちです。
いつか私も小さな庭を持ちたいな。
緑のきれいな雑木を1本。花の咲く樹を1本。果実のなる樹を1本。
3つとも落葉樹。そして、低木と山野草。
心の中に夢の庭を描きつつ、暑い暑い中、汗と泥にまみれながら、
樹の力、植物の力に感謝!!の庭仕事でした。