最大の寒気とかが日本列島の上空を覆っているようで、
東京も月曜に大雪が降りましたが、北国はもっと大変な気象状況が続いています。
自然というものには抗えないことをひしひしと感じる大寒になりました。
1月は休みが明けたら急にバタバタになり、
お正月が遠い昔のように思えるような長いような短いような月でしたが、
少し落ち着いたので、行きたかった展覧会に行ってきました。
国立近代美術館で開催中の「熊谷守一 生きるよろこび」。
後年の動植物の絵はおなじみで、私もそんな絵が好きで足を運んできたのですが、
熊谷作品の初期から晩年までの200点を超える多くの作品を観て、
自分の知ってる好きな作品がなぜ人を魅了するのかということを
あらためて自分なりに考えることができる、素晴らしい展覧会でした。
谷口吉郎設計の近代美術館、素敵です |
数多い裸婦画の中で一番好きだった1950年の作品 |
後期のデフォルメ(というのでしょうか?)された自然を描いたもの |
明るい色彩とはっきりしたかたちを特徴とする晩年の作品は 誰しもがどこかで見たことがあるのでは? |
1950年頃から晩年の作品には「私の好きな熊谷守一の絵」が続きます。
そこに至る70年以上に及ぶ制作過程を知ることで、
苦もなく描かれたような簡素で暖かなものは、緻密でそしてたゆまぬ鍛錬が
あってこそ行き着く場所なんだということをあらためて感じました。
私はシンプルでわかりやすいものが何事も好きなのですが、
そこに行くために必要なものってあるんだなと。
なんだか人生のようだなと、そんなことをしみじみ思った展覧会でもありました。
たくさん、これでもかと生けた修行時代があって、今の自分の花があるのかな?
まだまだ試行錯誤もつづくのでしょうが、行けるところまで行こう。
そんなことを思ってます。
春までもう一山、二山?みなさんどうぞご自愛くださいね!
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