自分の写真
暮らしのそばにある花鳥風月を楽しむ毎日。めぐる季節、出会った自然、草花や木々を暦とともに紹介します。

2018年10月24日水曜日

暦とともに#215 霜降

朝晩が急に冷えるようになってきましたね。
暦どおりというのでしょうか?霜降を迎えました。
北の国から順々に霜が降り始める時季です。

結構ずっと暑くて、こんどは寒くなってきて・・・・
秋のいい季節が年々短くなっているように思う日々ですが、
このあいだの週末は見事な秋晴れ。で、出かけてきました!
秋から年末は繁忙期でもあり、秋の行楽に行けないことが多いのですが、
いろいろ身軽になったこともあるのか?!
ささ〜〜と友達と長野の佐久の方まで日帰りで楽しんできました。
前から行きたかった白駒池。そして近くの八千穂高原自然園です。


枯れ枝のところは紅葉が終わったところです

標高の高い白駒の森は苔の森

もののけの森と名前がついていました
確かに!!


白駒池は日本でもっとも標高の高いところにある池らしく、
前の夜には霜どころか雪が降ったそうで、
朝はまだうっすらと雪化粧した木もありました。
池の周りは木道の上を歩けるようになっています。
針葉樹の森は苔がきれいな森で、プチ屋久島?!
空気がカーンと澄んでいて、香りも良くて、吸い込んできました。笑。


八千穂高原自然園までの道の紅葉スポット
それはそれは見事!

雑木オールスターズ
青い空に映えまくり!!


八千穂高原までの道のりの紅葉は上にも下にもで、
後で分かったのは下にあった紅葉は自然園の紅葉だったということ。
いや〜〜〜、とにかく綺麗でした。
こんなダイナミックな紅葉は久しぶりに見たので、テンションが上がりまくり!!
6月以来の森林浴、大満喫の遠足でした。

そして、家では山の花を生けて。
インプットとアウトプット、心の深呼吸。
私にはなくてはならないことだな、と改めて思った日帰りの旅でした。


菊ってかわいい!

ご依頼いただいたギフトも山の花で生けてみました
季節の便りにもなったかな


まだまだ都会暮らしですが、
小さな自然、大きな自然、身近な自然、遠くの自然、
想像することで寄り添って花を生けていきましょう。


2018年10月9日火曜日

暦とともに#214 寒露

台風の季節もようやく終わりでしょうか。
今年はあちこちで甚大な被害がありました。
1日も早く穏やかな日常が戻ることを祈ってます。

寒露は秋の長雨も終わり秋本番になる頃、朝晩が冷え込んでくる時季、
冷たい露を結ぶ頃のことです。
あちこちに秋を見つけることができるようになりました。
私はと言えば、冬の仕事のいろいろが本格的になってくるころで、
家での制作作業も増え、コツコツと毎日を年末までの時期でもあり、
大きな行楽にはなかなか出れませんが、花を生けて秋を楽しんでいます。







上の二つは最近のニューフェイスの花器です。
兼子美由紀さんの陶器と吉田佳道さんの竹かご。どちらもとても素敵な器です。
新しい器がやってきたら練習というか、器の尺の感覚を知るために生けます。
お店などで見て「これは生けやすそう」と思っても、
実際に生けてみると「いやー、なかなか難しい」と思うものがほとんどです。
でもそういう器たちは、何回か生けて自分なりの感覚を掴んで、
器と仲良くなると、ぐーっと花を引き立てて、きれいな佇まいになって、
私の生活の一部のようにスーッと暮らしに馴染んでくれるようになります。
三枚目のは夏にやってきた三輪田釜の器です。
何回も生けてきたので、ずいぶん仲良しになりました!笑
花を生ける楽しみはそんなところにもありますね。
切っても切れない花と器、みなさんも楽しんでみてください。


おまけ。
最近観た映画です。
ヌーベルヴァーグの祖母と言われるアニエス・ヴェルダと
アーティストJRのアートロードムービー&ドキュメンタリーというのでしょうか。


あったかい、あったかい映画



日常の中に現れるアートが、少し芸術から遠いところで生きてる人達の中に
すーっと入って行く。そこに生まれる気持ちやそれぞれの誇りのようなもの
すべてをひっくるめて、アートっていいなぁと素直に感じられる作品でした。
そしてアートって特別なものじゃなくて、自分の中やそばにあるのですね。
花もしかり。自然もしかり。そんなことをまた思いました。