自分の写真
暮らしのそばにある花鳥風月を楽しむ毎日。めぐる季節、出会った自然、草花や木々を暦とともに紹介します。

2015年11月24日火曜日

暦とともに#149 小雪

暦の上に小雪を迎え、北国から初雪の便りも聞こえてきました。
東京ではまだ本格的な冬ではありませんが、朝晩が冷えてきましたね。
イチョウが鮮やかな黄葉に色づいています。
晩秋の頃というのが実感の11月の終わりです。

そんな 11月の後半に、夏から考えていた「野山の花の会」を開きました。
気がつくと、花を生け始めて30年がすぎ・・・・。
花を始めるきっかけは、本の中の景色に咲く花や木、自然に引き寄せられたこと。
これからの自分の花の行く道を、少し考えたりするのも
そんな年月や年齢や・・・・必然的なことなのかな?
より自然を楽しむような花を見ていただきたいな、生けたいな。
なんて思っていた時に、ご紹介いただいたのが愛知の山の花と水野さん。
夏に訪ねて行き、花を送っていただけることになりました。
少し月日が過ぎましたが、ようやく念願の会開催。

2回の会でしたが、どちらも定員いっぱいの方にお越しいただき、
自然の植物を楽しんで頂けました。
会では私は案内人的な役をと思い、「花人 井出 綾」として参加。
皆さんと一緒に生け、小さい花もそのあと生けて、
あちこちに晩秋の花を飾っています。


ブリキのバケツに野趣豊かに
自然の曲線が美しい

切り分けて残った花もさりげなく

ちょっと和な感じ?自然のオブジェ!

落ちた実もかわいい、サカネカズラ

かごに小春の頃の陽だまりを


それぞれの持つ魅力に惚れ惚れしながら生けました。
自然は偉大ですね。次は来春、楽しみに!!



2015年11月8日日曜日

暦とともに#148 立冬

暦の上に冬が来ました。立冬です。
昨夜からの雨が降り続く、肌寒い日になりましたね。
なんとなくお昼は暖かい日が続いていたので、ちょっと我慢してましたが、
「立冬か〜〜、じゃ、いいか。」で、そろそろ暖房機の出番ですかね。

俳句を始めてから、歳時記という季語の辞典を開くようになりました。
俳句教室は繁忙期の年内はお休みしますが、ちょっとした時間にパラパラ。
季節の言葉を見ていると、あら〜素敵!と思うものに出くわします。
この季語を使って何か一句作ってみたいな〜とか思ってメモしたり。
晩秋の頃には「冬隣」というのがありました。
冬の字を見ると冬の季語かと思いますが、まだ冬は隣で秋なんですね。
そして、今日、立冬には「今朝の冬」というのがあります。
なんだか急にしんとして、冬が来たように感じます。
日本語って本当にすてきだな〜〜、と、
朝起きて降る雨音に思った冬の始まりでした。

家の中には秋のはじめに無造作に置いていた花なんかが、
ドライになって転がっていたりします。
乾いた枝や花は、冬の景色によく似合います。
ちょっと可愛くしてあげて飾るとなおのこと。


枝を束ねて山帰来を一緒に

大好きなヘクソカズラと山芋のツルをライトに
アナベルのオーナメントは窓辺に

どちらも連載をしている雑誌「コトレシピ」の12月号の特集で
「花とグリーンのおもてなし術」としてご紹介させていただいてます。



アロニアと山法師の枯れ枝と冬景色のアレンジ

花生けも今の季節を楽しむようなのが好きです。
立冬の朝、生けてみました。

しとやかや雨しみいりて今朝の冬  綾

冬は冬らしく、どんどん寒くなり、辛くもなりますが、
ハートウォーミングで楽しんで参りましょう!!