今年の8月は、持病の先天性股関節変型症の人工関節置換手術を受け、
立秋のころ外は暑そうでしたが、病床にて秋の気配も夏の空気も実感のない生活。
退院して戻ってきたら、雨やら曇りやらゲリラ豪雨やらで、
夏空は何処へやらの気温も低めの毎日。
このまま夏が終わるのかしら??と思っていたら、
処暑どころか、厳しい残暑が戻ってきました。
しかしまだあまり外出もできないので、暑さの実感は少なめかな?
と季節感の薄い、不思議な8月を過ごしております。
そんな生活をしてみると改めて、
日々あたりまえの暮らしの中で、花を生けながら、自然を愛でながら、
私は季節を楽しんでいるんだな、というのが実感できました。
自宅に帰ると、7年前に主婦の友社より出版した
「花あわせノート」の中国版が届いていました。
表紙は変わっているのですが、中はそのままです。
本を作るときに「何年経って見ても、自分が好きでいれるものを作る」
「ずっとスタンダードなものを作る」というのを気持ちの核においてました。
届いた本をめくりながら、それはできたかな〜と思えたことが嬉しかったです。
最初の扉ページ |
実用書ですから、中は誰もが買える花で構成していますが、
各扉や目次などはイメージ写真で、大好きな山の花やら枝木やらを生けました。
我ながら、やっぱり可愛いな〜〜〜と、笑。
そしたら、お見舞いにとカラフルなダリアを添えてくれました。
カラフルで可愛いダリアを見ると、元気も出て幸せな気持ちになりました。
たくさんの方にお心遣いをいただき、感謝しかないです。
そんな気持ちの余裕がすこしずつ戻ってきたような。
普通なことが、当たり前のことが、奇跡なんだということを、
たった数日なのに、久しぶりに飲んだコーヒーが
泣けるくらい美味しかったことを、忘れないようにしようと誓った8月でした。