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暮らしのそばにある花鳥風月を楽しむ毎日。めぐる季節、出会った自然、草花や木々を暦とともに紹介します。

2017年7月10日月曜日

暦とともに#185 小暑

暑い暑い大暑のころのような小暑です。
東京は梅雨はどうなってるの?というくらいのお天気で、
すでに若干バテ気味の7月の始めです。
そんな中、川越うつわノートさんで開催の
「目片千恵 ガラス展 水彩色の恋心」で、花を生けさせていただきました。
目片さんの女性らしい優しいガラス器に水彩色の恋心というタイトル、
うつわノートさんからは「女性らしい花」「器を引き立てる花」
「やってみたいなと思う花」をとのことで、
どんな花を生けようかと色々楽しく考えました。


玄関に花器のフォルムにあわせクラシックに
白い紫陽花と刈萱

エントランスにはオブジェのように
白緑の西洋紫陽花ととつづら藤

部屋の中にふわりと柔らかく
ベルテッセンと斑入りの枝

床の間には静かな空間を感じるように
ベルテッセン、ムベ、小判草など色々

洋間の壁にシンプルにホタルブクロ

同じく洋間に山紫陽花
茎の緑が透けて花器の緑とあわさって

金魚鉢に水の雫のように
グリーンネックレス、山いちご、カラスの柄杓など

青みがかったガラスに露のように瑞々しく
ブルーベリーとシモツケ、グリーンネックレス

和室にカゴ状の器に篭花をイメージして溢れるように
クマヤナギと西洋カマツカ

和室に緑で橙の実を引き立てた和花を
ハマナスの実と山紫陽花

ファルムの美しい器にクラシックに洋花を
西洋紫陽花と西洋カマツカ

縁側には借景と溶け込むように
ヤマゴボウ、夏咲き秋明菊、ビルベリー他色々



どこかしら、なにかしら「きゅん」となるような、そんな恋心を生けようと。
器を引き立て、器に引き立てられ、その場所に佇むような花を生けようと。
「楽しんで生けてください」との松本さんのお言葉を素直に頂戴して
花を生ける幸せな時間をいただいてきました。

緑、白、少しの青と薄桃色に実ものと、色を抑えて涼やかに、夏景色。
暑いのであまり長くは持たないのも覚悟して、
生き物のその時々の美しさを感じていただければ幸いです。
そして、「きゅん」と恋心芽生えて(笑)
この器に花を生けたい!と手にとっていただけますように。


九州では、大変な日が続いています。
穏やかな日常が一時も早く戻ってきますように。
今日もありがとうございます。



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