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暮らしのそばにある花鳥風月を楽しむ毎日。めぐる季節、出会った自然、草花や木々を暦とともに紹介します。

2016年10月11日火曜日

暦とともに#168 秋分から寒露

秋の真ん中、秋分のころ「あら、秋めいてきた?」と思ったのに、
また真夏日が来たり、雨が多かったりで、季節がわからなくなりました。
そして気がつけば寒露を迎えていて、不思議な気分です。
寒露は「草や葉に宿る冷たい露のこと」で、
長雨がおわり秋本番になるころともあります。
「うん、たしかにそんな感じだなぁ」と思うここ2、3日ですね。

そんな 時候の変わり目に、秋の草花を生ける機会をいただきました。
川越のうつわギャラリー、うつわノートさんで開催の
打田翠さんの個展に花を生ける仕事です。
素敵な空間に素敵な器(薄っぺらい語彙で情けない)、いい花材が揃えば、
私は素直に生けるだけで十分。そんな楽しい花生けでした。
生けた花を見ていただこう!!で、紹介させていただきます。


玄関正面は大鉢に

掛け花

掛け花

掛け花

床の間には大きめの花器

小さい花器

小さい花器

庭に面した和室縁側、生け変えたもの

庭に面した縁側、こちらが先に生けたもの

小さい花器に

このほかにも掛け花少し、小さい花器が少し、
どれも空間と器に生かされてとてもきれいでした。(自画自賛・笑)


ここからは自分のために。
生け終わり、会期も終え、自分なりに感じたことを少しばかり、
まだ整理は出来てないけれど、忘れないように記しておきます。

生ける前に思ったこと
会期が9日、花の状態はどうなっていくのか?
強い頑丈な花材を選ぶのがもしかしたらいい方法なのだろうが、
そういう選び方はしたくない。生けたい花を生けたい。
器の販促であること。一人の作家の作品にのみ生けること。
いつもは花のための器であることがほとんどだが、
今回は器のための花を生けること。
魅力を最大限生かして生けることができるかな?
ギャラリーと作家さんの展示意図を汲めるかな?
アーティスティックに生けることは出来ないけれど、
個性のある器と、ミニマルな空間にマッチできるかな?
そんなこと。

生けてみて気づいたこと
花は枯れていくものなんだから、その過程も自然の美しさであるんだ。
もちろんパブリックな場所で花が枯れていたら、私もエッと思うだろうけれど
今回は朽ちる姿も景色として美しいのでは?と思った。 
ならば時間の経過に任せてみようと思った。
そして、それは理想なのかもと思った。
やはり、できるだけ自然な草花や枝物を生けていきたいと思った。
和洋は関係なく、野趣ある伸びやかな植物が好きなんだ。
花、器、空間、そして景観へ。自然の景色が広がっていくように生けたい。
あらゆるものと引き立て合いながら調和している花。
それがきっと私の花への思い。
こんなことをぐるぐる思っているけれど、さてさて、どうやって行きましょう?
仕事では、いろいろなコンセプト、目的があるわけで、
この通りにはいかないだろうけれど、
いつもこの度思ったことを忘れないでやって行こう!
今はここまでが精一杯。かな。でも少し前進したような嬉しさが。
とどのつまりは、
やっぱり花が好き。生ける時は幸福感満載。
そして、見る方に幸せを少しでもお届けできたらもっと嬉しい。









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